ID :
9474
公開日 :
2008年 11月25日
タイトル
[若手家具職人たちの木工展/21日から横浜・都筑
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新聞名
神奈川新聞
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元URL.
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiinov081121_21/
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元urltop:
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写真:
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徒弟制度で家具職人を育てている横浜市都筑区の「秋山木工」(秋山利輝代表)に就職して三年目の研修生、松浦尚見さん(21)が、今月千葉県で開かれた技能五輪全国大会で銀メダルを受賞した。二十一日
からハウスクエア横浜(同区中川)で開催する「研修生と職人の木工展」で、作品が披露される。
松浦さんは大阪府堺市出身。父親が革ベルトの職人で、小さいころから工場を手伝っていた。自然と「自分も物づくりの仕事に就きたい」と思うようになり、工業高校を卒業後、教師の紹介で知った秋山木工に就職した。
秋山木工の研修は厳しい。入社時に男女を問わず全員が丸刈りになり、休みは年に十日ほど。四年間の寮生活では、早朝から長距離走で鍛える。感謝の気持ちを持つため手紙を出す癖をつけるなど、精神的な修行も
怠らない。
一年目は「分からないことだらけ」だったと松浦さん。材料の名前や性質を覚え、工具や機械を使いこなせるようになるため、朝早くから十一時の門限まで練習を重ねたという。
技能五輪では、二日間かけて図面からキャビネットを作る課題に挑み、十八人中で一番早く作品を提出した。「社長にいつも、『作業が遅い』としかられているから」(松浦さん)。素早さと正確さが評価され、銀メダルに
輝いた。
「いつか、父と一緒に何か作るのが夢」という。木工展には、松浦さんのキャビネットのほかにも、研修生と職人、親方が作った飾り棚やいすなど約五十点が並ぶ。二十四日まで。問い合わせは、秋山木工電話045(911
)8020。