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木造建築のネツト記事
ID :  8932
公開日 :  2008年 10月 2日
タイトル
[堀の防御性薄れる 平泉・柳之御所遺跡発掘調査
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081001_8
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元urltop:
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写真:
 写真が掲載されていました
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 平泉町の柳之御所遺跡第69次発掘調査で、2本の堀は同時期に存在せず、1本の堀が作り替えられたことが分かった。県教委は30日、報道陣への現地公開で、堀の性格について「過度に防御性を強調す る必然性が失われた。遺跡全体の性格検討に重要な手掛かりを得た」との見解を示した。現地説明会は4日午後1時から開かれる。
 本年度調査の焦点は、遺跡中心部を取り囲む内堀と外堀が二重(同時に2本あった)だったか、一重(1本を作り替えた)だったか。調査では新たに2本の大溝が見つかり、その1本と外・内堀の重複関係などから▽外・内 堀には時期差がある▽外堀が古く内堀が新しい▽内堀は12世紀終わりごろまである程度開口していた―と考えられることが分かった。
 堀が二重であれば、より防御的だったと考えられるが、1本だったことでその意味合いも薄れた。外堀に架かっていたとみられる橋部材も出土。これまでは角材のみだったが、今回は板材も出土。橋はほぼ角材で構築さ れていたと考えられていたが、角材と板材の組み合わせであった可能性が高まった。
 平泉町文化財センターが発掘調査している無量光院跡の現地説明会も、4日午後2時15分から行われる。
 本年度調査では、池が県道より北東約20メートル張り出していたことを確認。本堂跡北西地点からは9月29日、板材が見つかった。2006年に出土し、昨年度調査で、途中で途切れていたことが分かった板材2枚の続 きとみられ、今後の追跡調査が注目される。