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ID :  979
公開日 :  2006年 5月14日
タイトル
[可能性秘める中国市場 日高港~大連港の交流促進へ
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新聞名
紀州新聞
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元URL.
http://www1.ocn.ne.jp/~ks-press/060514.html
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写真:
 
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 国、県が日高港利用促進方策検討調査の一環で実施した日高港-大連港(中国大連市)交流促進調査報告書がまとまった。紀州材原木の輸出・集成材の逆輸入や紀州材家具の試験製造・販売などの貿易促 進、スポーツ交流や修学旅行の相互実施など人的交流を提言。昨年11月の大連市視察で経済・人的交流促進に弾みがつき、友好港提携など今後の取り組みが期待される。 御坊市の基幹産業である木材(紀州材)の中 国輸出の可能性について「豊裕層のマンション・別荘は和室を設けるのがステータスとされ、国産材の素材の良さをアピールすれば中国は十分市場となりうる。国産原木の輸出、中国の安価な労働力を用いた製品化は 逆輸入や中国市場への売り込みにも十分な可能性を秘めている」と分析している。 具体的な方策として(1)生産者や中小製材業等が連携し、集成紀州材の需要を生み出し、大連の製材企業と提携して原木の輸出・集 成材の輸入を実現させる。大連に生産拠点・提携工場を持つ企業に共同輸出入の協力を要請し、積み荷の安定確保を図る(2)紀州材家具試作の意向を示す日本人起業家経営の増本木材有限公司への試験輸出、提携を 検討する。同社は住宅内装業への展開も視野に入れており、同社との提携は内装材としての需要を生み出す可能性があり必要不可欠(3)御坊商工会議所が取り組む「置き和室」を同社店舗にショールーム展示・PRし、 大連での素材加工、海外向け生産拠点形成、販売促進につなげる-など提言。 人的交流では「日高港を人的交流基地とするには設備や税関、入国管理、検疫などの問題があり、現状では難しい。まずは関西国際空港 や南紀白浜空港経由などを考え、長期的に一歩ずつ進めていく。交流を根付かせるには若い世代の交流が重要」と、大連市から好感触を得た野球を通じたスポーツ交流や修学旅行の相互交流を地道に継続すべきとし た。 具体的な方策は(1)日高高校野球部の大連遠征、親善試合実施(2)御坊市の高校と大連市の高等中学の野球部相互遠征・親善試合の恒例化(3)大連市の高等中学の和歌山修学旅行の働きかけ、御坊市の高校の 大連市修学旅行実施-に取り組み、日高港と大連港の友好港提携につなげることを提言している。