ID :
8647
公開日 :
2008年 9月 1日
タイトル
[自然の中での生活提案 大和ハウス工業
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080901ddm008020021000c.html
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元urltop:
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写真:
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大和ハウス工業は、「環境共生」をテーマに全国14カ所で「森林住宅地」と名付けたリゾート住宅地を提供している。自然の中でのゆったりした生活に、定年を迎えた世代だけでなく若い人たちも関心を寄せ
ているという。事業の特徴や今後の展開などについて、森林住宅グループの尾崎徹主任に聞いた。【聞き手・位川一郎】
--「森林住宅地」とは?
◆土地を区画で購入してもらい、そこにお客様が思い思いの住宅を建てます。別荘として利用する方もいるし、定住する方もいます。北海道の鹿部から九州の霧島まで全国に14カ所ありますが、どの森林住宅地も別
荘暮らしと田舎暮らしの良さを併せ持っています。住民同士のコミュニティーが盛んな一方で地域の古い習慣に縛られない、都会からの移住者が安心して生活を営めるところです。
--魅力はどんなところに?
◆何といっても自然が豊かなことです。手つかずの自然に囲まれて、静かに生活することができます。しかも、道路、上下水道など必要なインフラは整備されているし、分譲地の管理は大和ハウスのグループ会社が行
っているので、生活環境に不安が少ないと思います。また、ほとんどの分譲地には温泉がついています。農家や漁港が近い場所では、新鮮で安全な食材が手に入るのも魅力です。
--どんな経緯で始めた事業ですか。
◆創業者の石橋信夫は実家が奈良県の吉野で、林業を営んでいたこともあり、自然や山に造詣がありました。石橋が1960年代から各地を回り別荘地として取得した土地がほとんどです。バブルのころに一部、投機目
的の需要もありましたが、その後は実需だけで、定住する方が増えました。区画数は全国で約1万1000。9000区画強は販売済みで、うち約3000区画に建物が建っています。面積は1区画当たり150~250坪、価格
は900万~1000万円ぐらいが中心です。
--購入者はどんな層が多いですか。
◆やはり一番多いのは、定年前後に「第二の人生」の形で移住・定住する方です。最近は、都会より田舎で生活したいという30代ぐらいの方からの問い合わせも増えています。
--事業の展望は?
◆業界では、「07年問題」で団塊の世代が定年になり需要が増えるといわれましたが、実際は雇用延長などでそれほどではありませんでした。ただ、今は徐々に動きが出てきたと感じていて、これから伸ばしていける
事業だと思います。興味はあるけれど行動に踏み切れない方も多いので、検討材料にしてもらうために、実際に暮らしている方の情報などを提供する「スローナ倶楽部」を作っています。会員数は98年の発足時に300
~400人でしたが、今では約5000人に増えました。