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木造建築のネツト記事
ID :  8563
公開日 :  2008年 8月21日
タイトル
[安全な桜並木を目指して
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新聞名
タウンニュース
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元URL.
http://www.townnews.co.jp/020area_page/02_fri/11_zama/2008_3/08_22/zama_top2.html
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元urltop:
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写真:
 写真が掲載されていました
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安全性と憩いやにぎわいの場の両立はできないのか-。密植地での寿命60年といわれるソメイヨシノの桜並木を、どう守っていけばよいのか。
 そのヒントを探ろうと、相模が丘桜並木の問題を抱える「『新生さくら道』の会」(坂本文彦会長)は8月10日、「『さくら』講演会-さくらの木について学ぼう」を催した。(財)日本花の会主任研究員で樹木医の和田博幸氏の 講演を聞きに、同会会員や地元住民らが訪れた。
 和田さんは「相模が丘の桜並木は樹齢50年を超え、安心できる木が3割しかない」と警告。ただし、桜の名所に樹齢100年を超す木があるように「手をかけてきちんと育てれば大丈夫」とした。
 講演によると、ソメイヨシノは接ぎ木で作られていることなどから元々、様々な問題を抱える。(1)台木に接ぎ木する形でしか増やせない(2)元が一個体なので隣り合っても避け合わずに枝を伸ばし合う(3)蛾(ガ)(コ スカシバ)の幼虫に喰われた跡や、踏まれたり工事で切断されて傷ついた根、掃われた枝の切り口等からキノコが入り木を腐らせる-といった弱点がある。
 具体的対策としては(1)枝は細いうちに樹形を考えて掃う(2)散歩する人が「害虫がいそう(コスカシバは樹液が染み出ている所にいる)」「枝が伸びすぎ」と気付いたら通報できる仕組みを作る(3)子どもたちにも観 察させるなど地域ぐるみで取り組む-などを挙げた。
相模が丘桜並木の問題  相模が丘桜並木(通称なかよし小道/さくら道)には約1.6kmにわたって122本の桜の木があり、中央の歩行者通路を座間市道路整備課、両側の緑地帯を市公園緑政課が所有している。桜は昭和30年頃に畑地灌漑(か んがい)用水路(今は石蓋が設けられている)が完成した記念に植えられたもの。大木に成長した昭和50年頃、周辺住民有志による「相模が丘桜保存会」が設立。並木の清掃や春のさくら祭りを行ってきた。
 しかし、畑だった一帯は市街地化で住宅が密集、並木沿いに220戸が軒を連ねるようになった。桜は老木となり、昨年秋には台風による倒木事故が発生。民家の垣根を壊し、あわや屋根上に倒れるところだった。近隣 住民からは、安全性や虫・葉などによる公害を訴える声が絶えない。
 そこで桜保存会では、桜並木に関するアンケート調査を実施。近隣住民を含む相模が丘7自治体と相模中学校の生徒・PTAから約3千枚の回答を得た。その結果「桜の木があった方がよい」が76%、「どんな木でもよい 」は14%だった。意見では「さくら道だけは変わってほしくない」との声がある一方、「(枝の掃われた)電柱のような桜は見たくない」「薄暗く女性や子どもの一人歩きが怖いので低木も植え明るくして」といった要望、「毎年 、桜公害に悩まされこりごり」との厳しい意見もあった。
桜保存会から「新生さくら道」の会へ  桜並木を安全な緑道にすることを目指して、桜保存会は7月下旬に「『新生さくら道』の会」に改組。それまでの有志だけでなく、自治会や商店会にも協力を呼び掛け、会員は約450名、旧組織の1.5倍に増えた。同会で は今後、並木沿い住民の意見を聞き取り、和田さんの指導も受けながら、健全な桜を残しつつ危険な桜は適切な品種に替えるなど、安全な緑道作りを研究。今年10月頃に計画書をまとめて座間市に緑道作りを要望した い考えだ。
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