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ID :  8038
公開日 :  2008年 6月25日
タイトル
[請負価格見直し求める動き、建築業者間で強まる
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新聞名
アジア エックス
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元URL.
http://www.asiax.biz/news/2008/06/25-111318.php
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元urltop:
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写真:
 
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建設資材価格の高騰を受け、建設業者が建設プロジェクトの請負価格見直しをディベロッパーに求める動きが強まっている。
OSKリサーチのアナリストは、契約額の見直しを求める動きが数カ月前から始まっており、今月初頭の燃料値上げにより請負業者の値上げ要求が急増していることに懸念を示した。建築に欠かせない鉄鋼の価格は前年比 で約2倍の1トンあたり3,600リンギ(約12万円)に上昇。中国や湾岸諸国での鉄鋼需要の高まりが価格高騰を引き起こしていると見られる。建設費用は28%の値上がりをしたという。
TAセキュリティーズのアナリストは、セメント、鉄鋼価格などの建築資材の上昇により建設事業の請負価格見直しの交渉は避けられないだろうと述べ、業者が資材の上昇分をカバーするための設計変更(VOs)を求める可 能性が高いとした。設計変更ができず、また資材価格の上昇分を吸収することができなくなれば、財務基盤の弱い小規模業者などではプロジェクト自体が中止に追い込まれる可能性も高くなるという。
OSK リサーチの鉄鋼セクター担当アナリストは、先ごろマレーシア建築請負業者協会(MBAM)が政府に対し、10億リンギ(約330億円)の予算を投入して35万トンの棒鋼を備蓄するよう提案した件について言及。備蓄を実施す るには保管場所や資金を用意する必要があるとした上で、棒鋼価格の上昇には歯止めがかかると見られることから緊急性は低いとの見解を示した。