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三条市下田地区の奥地、吉ヶ平(よしがひら)で山荘修繕や草刈りの周辺整備をボランティアで行う「吉ヶ平保存会」(梅沢修一代表)は8日、山荘周辺の木を活用したツリーハウスづくりに取りかかった。
三条市吉ヶ平でツリーハウスづくりを行う吉ヶ平保存会
ツリーハウスは、木の上にある家のこと。同保存会は、吉ヶ平の山荘を囲むように自生する雑木を活用し、将来は床だけのデッキタイプや屋根付きの家のようなツリーハウスをいくつか作る計画を立てた。
ターザンロープの試運転
木の枝からつり下げたブランコも設置
吉ヶ平への道中にはサルも
さらに、ツリーハウス同士をアスレチックなどにあるターザンロープなどでつなげていく長期計画。同所へキャンプなどに訪れる子どもたちに楽しんでもらおうというものだが、製作の過程も楽しもうとボランティアの参
加者を募った。
この日は、吉ヶ平出身者など三条市を中心に保存会メンバー10人余りと、新潟、長岡、燕からの家族連れなどの一般参加者十数人の合わせて30人近くが参加。2005年にテレビ東京の番組「TVチャンピオン」で「ログハウ
ス王選手権」に出場した加茂市天神林、(有)日野建の日野田実社長が講師となって、「昔の子どもの秘密基地」を目指して製作にかかった。
山荘脇にある高さ20メートル近いシバグリの木と数メートルの間隔で並ぶ木にねらいを定めた。幹の3メートルほどの高さの所に木を傷めないためのラバーを巻き、床材の板にボルトを通して幹をはさんで固定した。
立木のほかに2本の支柱を立て、その上に水平になるように板を張り合わせて、デッキが完成。さらに、デッキを設置した立木と10メートル近く離れた立木の間をワイヤで結び、滑車にタイヤをぶら下げたターザンロープ
も設置して試運転した。
子どもはもちろん、「昔の子ども」のおとなたちもすっかり童心に返り、デッキの上から下を見下ろして目を輝かせ、にこにこ顔でターザンロープで滑り降りていた。
完成したデッキをバックに参加者で記念撮影
ここでは携帯電話も通じない。聞こえるのは、山荘の脇を流れる守門川の流れと風に揺れる木の葉がこすれる音、鳥のさえずりだけ。映画のワンシーンを見るかのようだった。
家族4人で参加した燕市の滝本樹君(7つ)は「ブランコもターザンロープもおもしろかった。景色もきれいだし、またやりたい」と大満足。樹君のお母さんも「家族で、ここにいるだけで楽しかった」と自然を満喫していた。
ツリーハウスづくりは、今後も同保存会メンバーで少しずつ進めていくが、秋に再び一般参加者を募集しての製作も考えている。
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