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838
公開日 :
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2006年 4月21日
タイトル
[「住まい」考えるセミナー 日本家屋を知る…大阪で23日スタート
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/rakujyu/hint/rh60421a.htm
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元urltop:
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写真:
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耐震強度偽装やアスベストといった住宅に関する事件や問題が相次ぐことから、住まいについてじっくり考える場を設けようと、関西の建築関係者が立ち上がった。まずは日本の伝統的な家造りと、長年培わ
れた知恵を学ぼうという年間セミナー「すまいをトーク」を23日からスタートさせる。
メンバーは、1級建築士や大工、左官、植木職人、瓦ぶき師、畳職人ら、主に大阪、兵庫で活動している約30人。「住まいに関心があっても、市民がじっくり学べる場が少なかった」との反省から、だれでも参加できるセミ
ナーを企画した。
メンバーの代表で、兵庫県西宮市在住の1級建築士、安福武さんは「耐震強度偽装や悪質リフォームなどの事件が次々と起こり、住まいについて不安を感じている人は多いと思う。誰もが知っておくべき住まいの知識を
得る場を、提供する必要があると感じた」と話す。
京都などで6年前からセミナー「町家をトーク」を開いている「京都・こだわりの会」(代表・池田敏彦さん)も共催、京阪神などから幅広く有志が集まり、準備を進めてきた。「現代の住宅が抱える問題について、日本建築
の伝統を踏まえながら考えられるよう、力を合わせたい」と池田さん。
初回の23日は「寺内町(じないちょう)ウオッチング」。かつての日本の住まいを知ることが目的で、午後1時半に大阪府八尾市のJR久宝寺駅に集合し、戦国時代ゆかりの古い町並みが残る寺内町を、1級建築士の牧彰
さんらの案内で巡る。築200年の古民家・杉田家住宅も見学し、主(あるじ)の杉田実さんから日々の暮らしやメンテナンスについて聞く。
2回目は5月17日午後7時から大阪・梅田の大阪合同ビルで、「大工 私の木造の家づくりの考えかた」と題し、棟梁(とうりょう)の山本啓二さんが、木の家の快適さや構造について語る。
セミナーは来年3月までの計12回。原則として月1回、水曜夜に開催。専門知識を持ったメンバーが「間取り」「耐震診断」「国産材」「すまいと健康」などについて解説するほか、土壁、植木、瓦、畳といった伝統的な職人
技についても語る。11月には兵庫県伊丹市の古民家や酒蔵を訪ねる予定。
年会費は1万2000円(12回)。1回だけの参加(1500円、学生1350円)もできる。申し込みは安福さん(090・4495・0565)まで。