岩見沢の元団体職員・岡地さん　自作のログハウスレストランきょ|木造建築・住まいの記事|9-建設|木の情報発信基地

市内上志文町に二十一日、元団体職員の岡地守さん（５９）が、自らの手で六年かけて建てたログハウスを利用した和食レストラン「海道庵（かいどうあん）」をオープンする。脱サラして追いかけた「男のロマン」が実を結び、「木のぬくもりがあふれる空間を多くの人に楽しんでほしい」と期待を膨らませている。　若いころから「五十五歳になったら退職してログハウスレストランをつくろう」と考えていた岡地さんは、札幌の勤め先が希望退職を募ったのを機に二〇〇一年春に退職。夢の実現に向け始動した。　それまで札幌に住んでいたが、ログハウス造りに当たり、自然が豊かで知人も多い岩見沢市の上志文地区を選んだ。同地区にある高徳寺は、岡地さんの親類の藤原東潤さん（６３）が住職を務めており、建設地には同寺の境内の一角を提供してもらった。ログハウスは二階建て延べ約二百二十平方メートルで、〇二年四月に着工。基礎工事と屋根のトタンぶきだけは業者に頼み、それ以外は設計や配線なども含め、すべて岡地さんが一人で手がけた。「すべて自分でやるのは楽しい半面、予想以上に大変でした」と振り返る。　レストランは一階部分で、テーブル席二十五席と、十五人ほどがゆったり座れる和室がある。料理は魚と地元の野菜を生かした和食が中心。予算に応じて宴会も受け付ける。営業時間は午前十一時－午後八時で不定休。問い合わせは同店（電）０１２６・３３・２２３３へ。