ID
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7688
公開日 :
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2008年 5月21日
タイトル
[味わい深い日本の建築 木造モダニズム展
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200805210182.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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鉄とコンクリートを主材料として20世紀初頭に確立されたモダニズム建築。しかし日本では、木を構造材とした木造モダニズムと呼ばれる建築群も多く作られた。その特徴を、2人の建築家の住宅作品を中心
に紹介する「坂倉準三/前川國男/木造モダニズム展」が6月3日まで、竹中工務店東京本店(江東区新砂1の1の1)のギャラリーA4で開かれている。
なぜ、木造なのか。より身近で安価な素材だったことに加え、木造の柱・梁(はり)が描く垂直水平の美や、開放的な空間がモダニズム建築に通じていたからといわれる。
展覧会では、坂倉準三(1901~69)の設計で、東京・世田谷に建てた飯箸(いいはし)邸(41年)と、前川國男(1905~86)が東京・目黒に建てた自邸(42年)を、写真や模型で紹介。単にモダニズムを木造に置き換
えたのではなく、民家的な味わいを備えた空間であることが分かる。小ぶりな展示だが、堀口捨己(すてみ)やA・レーモンド、清家清らの住宅もパネルで解説している。
いま、日本のモダニズム住宅には熱い視線が注がれている。飯箸邸は長野県軽井沢町に移されレストランになり、前川邸は江戸東京たてもの園に移築・展示。その再生は、「支持」の証しだろうか。(