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木造建築のネツト記事
ID : 
公開日 : 
タイトル
[桜並木「何本か残して
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新聞名
山形新聞
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元URL.
http://yamagata-np.jp/news/200804/28/kj_2008042800406.php
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写真:
 写真が掲載されていました
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山形市の山形七小に1934(昭和9)年、創立記念で植えられた桜並木が5月中にも切られ、姿を消しそうだ。住民や子どもたちに親しまれてきた桜で、地元からは「思い出の桜が無くなるのは悲しい。何本か残 してほしい」との声が上がっている。
 市は2007年度までの2カ年で旧グラウンドに新校舎を建設。今後は1933年に建てられた「アールデコ調」の装飾が特徴の旧校舎を取り壊し、グラウンドにする。
 市教育委員会管理課によると、直線100メートル、1周200メートルのトラックを確保するのに伴い、敷地北側のみつばち公園との境約100メートルに立ち並ぶ10本の桜の木も切り倒すことになったという。工期は5月上旬 から9月。同課は3月に開かれた新校舎建築記念事業実行委員会の席上で、グラウンド整備の概要や桜の木の伐採を住民らに説明した。
 この桜並木は七小学区の名所。毎年春になるとお年寄りらが花見を楽しみ、学校帰りの子どもたちや家族連れが満開の桜の下で遊ぶ姿が見られた。急な伐採話に住民の間に戸惑いが広がっている。
 地元・下条4区町内会長の武田昭市郎さん(73)は「近所では桜は残すと聞いていたのに…」と残念がる。23日には周辺2つの町内会長とともに、管理課に「数本でも残してほしい」と要望した。
 27日現在、既に桜はほぼ散っているが、ことしは最後にひと目、桜並木を見ようと足を運ぶ卒業生も多かったという。近くの男性(81)は「子どものころから親しんできた桜が切られるのは、自分の思い出が失われるよう なもの。市には地域の声に耳を傾けてほしい」と話している。