公開日 :
タイトル
[建築大工1級技能士に一発合格 紫波の女鹿さん
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080423_13
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元urltop:
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写真:
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矢巾町南矢幅の県立産業技術短期大学校建築科の非常勤講師、女鹿安耶子さん(23)=紫波町南日詰=は、念願の建築大工1級技能士の国家試験に合格した。女性としては県内3人目で、最年少の合格。純
粋に「ものづくりが好き」と語る女鹿さんは「建築の楽しさを学生たちにも伝えたい」と指導者としても意欲を燃やす。「ものづくり立県」を掲げる本県で一層、女性技術者の活躍が広がりそうだ。
県内の1級技能士は、2007年度現在で4920人。女鹿さんが挑戦した2月中旬の07年度試験では、40人(合格率58%)が合格した。
試験は屋根組みの一部を組み立てる実技。初挑戦ながら原寸図の製作、加工、組み立てまで、6時間の制限内に手際よく仕上げ、見事一発合格を果たした。
試験前に10回以上の練習を重ねてきたが、「実は時間内にできたのは試験のときが初めてだった」という。「時間が1番の課題だったので、完成したときはほっとした」と振り返る。
幼少のころから大工になるのが夢だった女鹿さんは、昨年春、母校の県立産業技術短期大学校に非常勤講師として着任。工務店勤務の経験を生かし学生指導に当たる傍ら、技能士試験を目標に掲げ、自身の腕も磨い
てきた。
指導者としての喜びも実感。「まだまだ先輩教員に教えてもらうことが多いけど、職業訓練指導員として『1番』を目指したい」とさらなる夢を膨らませる。
「男の仕事」のイメージが強い建築業。「男性とは力の差があり、体力的なつらさもある」と認識するが、「どこまでやれるかは自分の頑張り次第。女性だからといって職業の幅を狭めず、どんどん挑戦してほしい」と願う。