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公開日 : 
タイトル
[思い出の家具、熟練の技で修理 徳島市内の鏡台店
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新聞名
徳島新聞
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元URL.
http://www.topics.or.jp/contents.html?m1=2&m2=&NB=CORENEWS&GI=Kennai&G=&ns=news_12087576075&v=&vm=1
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元urltop:
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写真:
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徳島市末広一の木工所「江渕鏡台店」が、明治・大正期から使われているたんすなど古家具の修理サービスを行っている。長年愛用し、壊れてしまった家具を再び使ってもらうことで、物を大切にする心や木 製品の素晴らしさを伝えるのが狙い。高齢化が進む木工業界にあって、昔ながらの技術の伝承にもつなげたい考えだ。
 修理するのは、六十年近い職歴を持つ松田正治さん(73)と四十年の江渕達人社長(59)の二人。
 古くなった遊山箱や民芸品を店で修理していたところ、知人から「明治時代から受け継がれている飾り棚を直してほしい」と頼まれたのがきっかけ。三月初めからサービスを始め、明治期のつづらや大正期のたんすなど 数点を再生した。
 修理する家具は一度、ばらばらに解体。色目や雰囲気など家具そのものの良さを残しつつ、傷ついた個所を直す。状態に応じてスギやヒノキなど同じ素材を使って修復しながらも、全体の調和を崩さないなど熟練の技 をみせている。
 木製品は大抵が修復でき、長く使えるのが利点。要望や予算に応じ、丁寧に仕上げて依頼主に喜んでもらうことを第一に考えているという。
 江渕社長は「壊れたからといって簡単に捨てずに、思い出の家具こそ修理して大切にしてほしい」と話している。
 県内で古家具を直すことができる職人は、木工業の衰退とともに年々減少。このため、二人はサービスを通じて修理技術を磨き、若い職人にノウハウを伝えるなど後継者育成にも力を入れる。
 徳島市地場産業振興協会によると、市内で古家具を修理しているのは同店だけ。注文は県内全域で受け付ける。問い合わせは同店<電088(622)1314>。