ID :
6919
公開日 :
2008年 3月29日
タイトル
[伝統の技光る家具 木工作家村山さん作品展
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新聞名
山陰中央新報
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元URL.
http://www.sanin-chuo.co.jp/sumai/modules/news/article.php?storyid=501599045
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元urltop:
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写真:
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伝統技法を生かした木工品を手掛ける島根県東出雲町下意東の木工作家、村山創達さん(29)の家具展が、松江市末次本町の展示ギャラリー「O-GALLERY」で開かれている。来場者らは伝統の技で製作
された味わい深い作品に見入っている。30日まで。
村山さんは、出雲かんべの里に工房を持ち、工芸品作りや体験教室を開くなど、日本の伝統工芸の技を受け継ぐ職人。くぎなどを一切使わず、のみ、かんなを駆使する木組みでの技で、木の特性を考えながら100年、
200年と長持ちする家具を作っている。
展示作品は約20点。建築現場で出た松の端材を利用したいすは、自慢の一作。斬新なデザインで、亀裂のある部分に割れが広がらないようにチョウの形をした木材を埋め込む「ちぎり」という技法を使い、1カ月かけ
て完成させた。そのほか、テーブルや小物類も並べる。
会場を訪れた境港市渡町の会社員、山崎和隆さん(35)は「削り跡もデザインの一部になっており、伝統技術には無駄がない」と作品に感心していた。