1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 9.建物
  4. 木造建築のネツト記事 TOP
木造建築のネツト記事
ID :  6877
公開日 :  2008年 3月26日
タイトル
[写真/木の性質や個性を活かした家具
.
新聞名
家具新聞社
.
元URL.
http://www.kagu-news.com/0803/080326-wood.html
.
元urltop:
.
写真:
 
.
「ウッドワーク」は明治30年に創業した材木屋、株式会社下甚商店の家具小売部門。創業当初より材木の仕入れ販売に加え、歌舞伎座の舞台制作や、注文家具を受け付けるなど「ウッドワーク」を構える下地 はできあがっていた。  「ウッドワーク」をオープンしたのは14年前の1994年で、オープン時のコンセプトは「下町のハンズ」。木工キット、木製玩具、木製パーツなどの販売のほか、従来からの家具の注文制作も続けた。 また、インターネッ トによる販売に早くから取組み、97年頃には他社にさきがけ木材の加工の注文や、一枚板のテーブルの販売などを行っていた。  家具の注文制作の受注では、注文側の予算に対応するため素材や仕上がりに対する制約が多かった。しかし、材木屋として木の性質や個性を知り尽くしている「ウッドワーク」としては、その知識と経験をユーザーにもっ と提案していくことが必要と感じ、オリジナル家具の製作に比重をシフトするようになった。  オリジナル家具の販売をすすめるうえで、実際に店に足を運んでもらうための店づくりが重要と考え、店舗としての「ウッドワーク」ブランドを戦略的に見直した。店舗プロデューサーと一緒に店舗デザインやブランドイメ ージの構築を行い、2007年3月に「ウッドワーク」をリニューアルオープンした。
店内はウッドワークらしさをアピールする無垢の木目をいかしたテーブル、TVボードや収納ケースをはじめ木の手触りを楽しめる木製の小物インテリアなどを展示している。
このショップの大きな特長のひとつが店の地下にある工場で、実際に家具づくりの作業を見学することもできる。つかい手の顔が見えるものづくり、顔の見える商売にこだわりを持つウッドワークでは、つくり手とつかい手 が一緒になってものづくりを共有することを可能としている。
入り口には大きな木の扉が 木の香りあふれる店内 ショップの地下には工場 TONE CABINET PATAM TABLE  天板と脚がそれぞれたたむことができる。一枚の板に見える天板は4枚の無垢の板を丸棒と蝶番でつないでいる。
脚部の革ベルトは開いたときはあおり止めベルト、たたむときはくるっとまわして押し込むと固定ベルトに。(写真 中) 2枚の天板どうしは革ひもで結んでつなぐ(写真 右) オリジナル家具の製品化にあたっては、試作を重ねながら加工を行っており、客のニーズと材木屋ならではの経験をうまくコラボレーションさせることで、付加価値のある製品づくりにつなげようと試みている。
材木屋として歴史のある下甚商店は、客観的なスタンスで家具業界に参入したことで、既存の家具業界の考え方にしばられない。新しいアプローチでの家具販売、家具づくりは家具に対する愛着や使い方を大切にする ユーザーを育てることにつながっていく。
なお、3月30日(日)まで、ブランニューオープン1周年を記念した、お得なフェアを開催中