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ID :  6850
公開日 :  2008年 3月24日
タイトル
[紫外線カット型シリコーン系木材用発売
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エービーシー商会
新聞名
ペイント&コーティングジャーナル
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元URL.
http://www.coatingmedia.com/news/archives/2008/03/post_2365.html
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元urltop:
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写真:
 
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エービーシー商会はこのほど、木材用の紫外線カット型含浸性撥水塗料「ワイティプルーフW」を発売した。木材用では珍しいシリコーン系ポリマーを主成分としたことで、従来の木材保護着色塗料に比べ3‐5 倍の耐候性、耐水性、撥水性を持たせることに成功した。長期保護性能を前面に木材向けの幅広い用途を開発していく。
同品は含浸硬化1液型シリコーンポリマーを主成分としており、木の内部に浸透していくつもの撥水層を形成、高度な耐候性、耐水性、撥水性などシリコーン由来の特性を付与する。例えば、45カ月屋外暴露後も接触角 110度以上の耐久撥水性を保持するのが認められた他、紫外線による劣化も著しく改善。木材劣化の最大要因である水の浸入と紫外線劣化を防ぎ、長期にわたり木材を保護する。
更に含浸型のため木の通気性を確保する他、割れや剥がれがないので撥水性を長期にわたって保持する。カラレスの他、デザイン性ニーズに合わせて8色のカラーバリエーションを揃えた。
同社では数年前より、コンクリート構造物やモルタル外壁などの浸透性撥水剤を展開、「浸透・撥水型耐久性防汚塗工材」としてNETISに登録認定された経験を持つ他、屋外暴露で8年経過後も吸水防止性を確認するな ど実効性が高く評価されている。今回、この技術を応用し木材用として新たに開発した。
「これまでの性能実績から従来品に比べ3‐5倍の耐久性が期待できる」(担当者)とし、当面は屋外木部など木材保護着色塗料の分野を対象に展開する意向。サスティナブルな素材として仕上げに木材を多用する建築が 増えているが、これまでの主流であったアルキド系油性タイプでは2‐3年間隔でのメンテナンスが必要とされ、性能向上に対する要望が高かった。
耐久性とともに耐汚染性、汚染除去性も高いことから、屋内を含めた木部全般を対象とする他、珪藻土など調湿性塗材の汚染防止用途の展開も視野に入れており、幅広い用途開発を進める意向。
仕様は専用シーラー1回、同品2回塗りで、材料の設計価格は2,000円/m2(壁面300m2以上・税別)。