ID :
6608
公開日 :
2008年 3月 6日
タイトル
[木の城たいせつ:道内大手の住宅メーカー、営業停止 近く自己破産申請
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新聞名
毎日jp
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元URL.
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20080306ddlk01020471000c.html
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元urltop:
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写真:
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道内大手の住宅メーカー「木の城たいせつ」(空知管内栗山町、山口昭社長)が5日、営業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。近く自己破産を申請する見込み。負債総額は約68億円。民間信用調査会社
の東京商工リサーチ北海道支社によると、グループ企業である施行部門のたいせつ匠一(同町)とたいせつ北匠(札幌市北区)、建材製造部門のたいせつ構証(同町)、保険代理業のたいせつ総建(同町)--4社も事業
を停止する模様。従業員はグループ全体で約600人に及ぶという。
同社は50年創業。無落雪屋根で高断熱、高耐久の注文住宅で知られ、02年5月期には約195億8300万円の売り上げを計上した。
北海道では建設工事が困難とされる冬期も工事現場にテントを張るなどの工夫で通年の工事を可能にし、04年には当時の小泉純一郎首相が訪問するなど、その事業内容は全国的にも注目されていた。しかし、道内
景気の低迷と住宅需要の減速が響き、07年5月期の売上高は約94億6600万円にとどまった。リフォーム業の拡大などに乗り出していたが、改正建築基準法の影響で工事の着工が遅れるなどして資金繰りが悪化。今
年2月には会長に退いていた創業者オーナーの山口氏が社長に復帰し、経営再建に乗り出したが、状況を打開することはできなかった。
同町は「栗山町を宣伝してもらい、町の中核的な存在だった。経営難は聞いていたが、ここまでとは承知しておらず、非常に驚くとともに残念に思っている」と話した。【