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ID :  706
公開日 :  2006年 4月 5日
タイトル
[公園の被爆桜、折られる 広島
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200604040065.html
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元urltop:
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写真:
 
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住民グループや地元町内会が広島市中区白島九軒町の白潮公園に昨年秋に植樹した被爆桜六本がすべて根元近くから折り取られているのが、四日分かった。公園がある場所は被爆時、多くの負傷者が集まっ たといわれる。被爆樹木を保存・継承しようと大切に育ててきただけに、住民らは「許せない」と憤っている。
 桜の木は、被爆した旧広島市庁舎(中区)のソメイヨシノの三本と、江波山(同)のヒロシマエバヤマザクラの三本の計六本で、市が接ぎ木で育てた苗を提供した。地元の白島九軒町内会と、アシ舟づくりに取り組む住民グ ループ「京橋川かいわいあしがるクラブ」が住民に呼び掛け、公園内に立つ原爆慰霊碑近くに昨年十一月、住民ら約八十人が植えた。
 関係者が三日朝、公園を見回った時に気付いたという。高さ七十~八十センチに育った木の根元から二十センチほどの部分が折り取られていたという。断面が比較的新しいことから、二日深夜から三日未明にかけて被 害に遭ったらしい。
 関係者らの連絡を受け四日朝には、メンバーらが現場を訪れた。同クラブ事務局の山本恵由美さん(44)は「ヒロシマの思いを継承しようと植えたのに、断ち切られたような気がする。大変な憤りを感じる」と表情を曇 らせていた。
 現場はJR広島駅の北西約一キロ。京橋川右岸沿いにあり、周囲は静かな住宅街で、夜の人通りは少ないという。