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木造建築のネツト記事
ID :  6480
公開日 :  2008年 2月25日
タイトル
[小諸の“イタリア工房”
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20080224-OYT8T00495.htm
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元urltop:
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写真:
 
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住宅の設計からインテリアの製作までこなす工房「ジオ・パラダイス」(小諸市柏木)の製品が静かな人気を呼んでいる。今年からは、上田市内の木工所の協力を得て、単品生産でも大量生産でもない「中量生 産」を始めており、経営者の青野剛三さん(50)は「生活に寄り添うアートをより多くの人に届けていきたい」と話している。
 青野さんは千葉県我孫子市出身。高校卒業後3年間、美術教材の販売会社でアルバイトをしながら独学で彫刻を習得。このとき、教材の試作品づくりを任されたため、金工や木工など様々な素材を加工する技術を身に つけた。その後、舞台芸術などを手がけていたが、イス作りや内装の仕事に興味が移り、31歳で同県印西市に工房を構えた。
 もともと自然に囲まれた環境を求めていた青野さんは1998年、八ヶ岳が見える八千穂村(現・佐久穂町)に移住。2004年には、より大きな工房を構えるため、浅間山のふもとにある小諸市に拠点を移した。今は妻の 秀子さん(51)と男女6人のスタッフとともに、自宅兼工房で製作の日々を送っている。
 青野さんの理想は、建築、彫刻、絵画と幅広い作品を手がけたルネサンス期のイタリアの工房。それにならうように、住宅や店舗の設計から、ドアや門、ストーブ、スプーン、時計などの製作まで幅広く手掛けている。
 多彩で個性的なイスには、工房の特徴が表れている。高さ10センチほどの「和イス」は、背中や腰に負担がかからず、床に直接座るより楽という。足腰の弱い人が立ち上がる時に力を入れやすい位置にひじ掛けをつ けたものや、お年寄り向けの畳を敷いたソファベッドなどもある。
 菜種油を使う灯明をヒントにした、サラダ油のランプも人気だ。油を皿に入れ、ティッシュをよって芯にするだけ。年間150~200個が売れるという。
 これまではすべて手作りだったが、先月から上田市の木工所にイスやテーブルの部品を作ってもらっている。年間100脚程度しか作れなかったイスを1000脚作れるようになり、値段も2割下がった。年々増える注文 に応え、多くの人に使ってもらうための選択だった。
 青野さんは「生活と共にあり、いつまでも大事にしてもらえる芸術を手がけていることがうれしい。もっともっと、あらゆるものを作ってみたい」と意気込みを語る。
 商品などに関する問い合わせは青野剛三ギャラリー日曜館(軽井沢町軽井沢925万平ホテル軽井沢内、(電)0267・42・1552)まで。