ID :
6319
公開日 :
2008年 2月13日
タイトル
[築37年の木造が「パリのアパルトマン風」に変身――
.
新聞名
nikkei Bpnet
.
元URL.
http://www.nikkeibp.co.jp/news/const08q1/560990/
.
元urltop:
.
写真:
.
小さなアパートのリノベーション事例を紹介する。東京都世田谷区豪徳寺の「nana(ナナ)」は、築37年の木造二階建て。以前は、四畳半一間・風呂なしだったが、リノベーションによって劇的に変化した。最も
大きな変化は、入居者の層だ。改修前は男性の入居者がほとんどだった。改修後は20代の若い女性をターゲットとしている。
nanaのイメージは、映画『アメリ』の主人公が暮らしているようなパリの小さなアパルトマンだ。木製の両開き窓、ブロック塀に設置されたマリンランプ、各住戸の扉に取り付けた真ちゅうのドアノブやノッカーなどが異国情
緒のある雰囲気を演出している。オープンハウスでは、女性の来場者が「カワイイ!」と顔をほころばせていた。
リノベーションを手がけた設計者はブルースタジオだ。同社はこれまでに多くの木造アパートを再生させてきた。当初、オーナーは建て替えも検討したという。ところが、現行の建築基準法に準拠させるためには、前面道
路に対しセットバックが必要となり、敷地面積が削られて床面積も減少する。オーナーの家賃収入にも影響が出る。そこで改修という形で既存の建物を生かすことにした。