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木造建築のネツト記事
ID :  6295
公開日 :  2008年 2月 9日
タイトル
[住宅設備に西川材 飯能「サカモト」 地域資源活用事 業に認定
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新聞名
埼玉新聞
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元URL.
http://www.saitama-np.co.jp/news02/09/21k.html
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元urltop:
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写真:
 
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 地場産の西川材を扱ったドアなど建具商品を製造・販売している飯能市山手町の「サカモト」の坂本勉社長は自ら構想した「西川材エコロジー住空間創造事業」が経済産業、農水、国土交通の三省による地 域資源を生かした製品開発を進める中小企業の「地域産業資源活用事業計画」の認定を受けた。西川材を使った建材や住宅設備の商品を開発し、それを組み合わせた住宅をユーザーや工務店などにプロデュースする もので、認定を受けると五年間、開発資金などを補助する国の支援事業に応募できるようになる。 沢辺瀞壱飯能市長に「西川材エコロジー住空間創造事業」が国に認定されたことを報告する坂本勉社長(右)  飯能、日高市などで育つ杉やヒノキは地場産の西川材と呼ばれた優良木材で、江戸大火、関東大震災など住宅用材に使われた歴史がある。
 坂本社長の「西川材エコロジー住空間創造事業」は住宅の内装材や住宅設備という居住者の目に触れる場所に西川材をふんだんに使うことで、木材の発色の良さや細やかで均等な木目を生かして、エンドユーザーが住 宅に求めるこだわりに応える。
 西川材を使用した柱など構造材や環境性に優れた建築部材を含む住宅仕様を同社が中心となり、地域ぐるみで確立、販売し、地元の林業家や材木商、製材業者、メーカー、工務店、設計事務所などへの経済効果をあ げる狙いもある。
 事業は、[1]一、二年で試作品の品質性能試験を実施、一棟プロデュースの実績をつくる[2]三、四年で同社内に住宅施工部門を設置し、一貫生産体制を確保する[3]首都圏で安定販路を確立、十二棟の建設を今後の柱 とする。
 工務店、設計事務所向けの説明会実施、建材サンプルやPRビデオを配布して具体的な販路を開拓する。また、エンドユーザー向けには西川材見学会実施や木製ミニチュアーハウスなどPRサンプルの作成、雑誌との タイアップ記事などを仕掛ける内容という。
 坂本社長は「創造事業が西川材の復活につながり、市の活性化に役立てば幸い」と話している。坂本社長から事業の報告を聞いた沢辺瀞壱飯能市長は、「できることがあれば協力したい」と話していた。