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木造建築のネツト記事
ID :  6209
公開日 :  2008年 2月 2日
タイトル
[大型マンション「ケヤキ枯れる」
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20080202-OYT8T00003.htm
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元urltop:
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写真:
 
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府中市のシンボル・国の天然記念物「馬場大門けやき並木」沿いに、住友不動産(新宿区)が計画しているマンション建設に対し、周辺住民が計画の見直しを同社に求めている。日照を遮られてケヤキが枯れ る恐れがあるというのがその理由。建物の高さをケヤキと同じ約20メートルと、半分以下にすることなどを条件に出している。同市は昨年12月、独自の景観計画を策定できる景観行政団体になったばかり。新しい計画 はこの建物に適用されないが、市の担当者は早速、同社に再考を申し入れた。
 住友不動産によると、建設予定地は甲州街道との交差点から北側へ約50メートル、昨年7月までスーパー「丸正」があった商業地域。マンションは地上14階建て(高さ約45メートル、延べ床面積約1万5000平方メート ル)で、155世帯の入居を予定している。1階には店舗が入るという。
マンション建設が計画されているスーパー跡とケヤキ並木(府中市府中町で) 計画の見直しを求めているのは、周辺住民たちが昨年11月下旬に結成した「府中のけやきを守る会」(内藤綾子代表)。「マンションの高 さをケヤキと同じ高さの20メートル程度に抑えながら、周囲の住居との調和を図るべきだ」と同社に要望する一方、市議会に対してもマンション計画を見直すよう同社に要請してほしいという趣旨の陳情書を提出してい る。陳情は建設環境委員会で継続審査となっている。
 住民側は昨年8月と11月の計2回、同社および建築設計会社と今後造られる建物の「環境予測評価」などについて話し合った。その中で、同社側はマンションの位置を当初案より通りから後退させるなど、住民の要望 に合わせる姿勢も見せているという。
 内藤代表は「ここに長年住んできた住民にとって、ケヤキは心のよりどころ。マンション建設に反対しているのではなく、ケヤキを守り、周囲と調和した建物にしてほしいということ」と訴えている。
 ケヤキ並木周辺地域は、同市が現在策定中の景観計画の中で、建物の色彩や高さなどについて配慮を求める「景観形成推進地区」に指定される予定。高さ20メートル超の新築建物は届け出制にすることなどが検討さ れている。同市計画課は「景観計画で基準などについて策定中の段階だが、重要な場所なので開発事業者に対して再考を申し入れた」(秋山勤課長)としている。
 このケヤキ並木は、1994年に「表参道ケヤキ並木」(港、渋谷区)などとともに「新・日本街路樹百景」に選ばれ、「くらやみ祭り」とともに府中を象徴したものとして知られる。
 住友不動産広報部は「住民の要望に応えられるように検討しているところ」と話している。