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ID :  6180
公開日 :  2008年 1月31日
タイトル
[業界ニュース : 伝統木造は阪神の揺れに耐えるか-
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新聞名
新建ハウジング
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元URL.
http://www.s-housing.jp/modules/news/article.php?storyid=5030
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写真:
 
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 (独)建築研究所と(独)防災科学技術研究所は29日、伝統的木造住宅の耐震要素を再現した躯体に阪神大震災の揺れに相当する地震波を入力し、その被害程度を計測する公開実験を行った。
 試験体は柱150ミリ角に、桁、差し鴨居、足固めで固定し、鴨居より上に土壁を施工し垂れ壁としたもの。材には徳島産のスギ材を使用した。
 実験の結果、柱は高さ3.33メートルに対し153ミリ傾き、柱と差鴨居をつなぐ込み栓が変形。土壁の一部にひび割れが起きるなどしたが、柱が折れるなどの決定的な破壊には至らなかった。
 河合直人・建築研究所上級研究員は「伝統的木造住宅は阪神大震災の強い揺れに対してある程度の損傷におさまることがわかった。今後これらのデータを参考に、木造住宅のより一般的な構造評価方法や、大工・工務 店さんに使って頂ける簡便な設計ルールの開発をしていきたい」と話している。