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ID :  5765
公開日 :  2007年 12月14日
タイトル
[木造住宅の耐震化率アップへ 職員が「戸別訪問」
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=137118
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元urltop:
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写真:
 
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 田辺市は、木造住宅の耐震診断と耐震改修を促すため、職員が「戸別訪問」に取り組む。市では木造住宅の無料診断と改修費の補助に取り組んでいるが、改修までに至ったのは2006年度末で14棟と少な い。診断・改修の申し込みアップを目指し、町内会役員らの協力を得ながら、職員が木造住宅が集中する地域を回って必要性を訴える。
 13日の市議会一般質問で、真砂みよ子議員(共産)の質問に対し、岡本美彦総務部長が「今後、町内会などの協力をいただき木造住宅が多く存在している団地などを中心に戸別訪問を実施する」と明らかにした。
 市建築住宅課によると、04年度から木造住宅の無料診断と耐震改修への補助(上限60万円)に取り組んでいるが、06年度末までに診断をしたのは509棟。市内には耐震基準が強化される前に建てられた木造住宅が 推計で1万7230棟あり、住宅全体に占める診断の実績はわずか3%。目標として掲げている「診断予定棟数」(5年間で1300棟)からみても、40%程度にとどまっている。
 また、診断をした509棟のうち372棟が「倒壊の可能性が高い」と評価されたが、そこから改修に至ったのは14棟。率にして4%しか耐震化に踏み出せていない。
 市は耐震診断や改修についてのパンフレットを配布して実施を呼び掛けているが、申し込みの反応は薄いのが現状。このため市はこれまで試験的に取り組んだ戸別訪問で、申し込みが実際に得られるなど効果があっ たことから「現状では診断や改修が進まない。足で申し込みを稼ぎたい」と強力に啓発に乗り出す。
 市は08年度から本格的に戸別訪問に取り組む方針で、できる限り町内会などの役員に一緒に回ってもらう。具体的な方法については町内会と相談するという。
 同課は「職員だけだと門前払いにされるかもしれないが、役員の方などが一緒だと顔見知りなので話を聞いてもらいやすい。旧市内の木造住宅が密集した地域の町内会から協力をお願いしていきたい」と話している。