ID :
6272
公開日 :
2008年 2月 8日
タイトル
[野中、木造建築で新工場・国産材使い森林保全に
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新聞名
日本経済新聞
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080207c3b0705107.html
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元urltop:
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写真:
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あん製造など農産品加工の野中(甲府市、野中昇社長)は木造で新工場を建設し、月内にフル操業を始める。特殊な処理を施した燃えにくい木材を使用。国産材を多用して林業の活性化や森林保全に寄与す
る狙いを込める。生産能力を従来より3割程度増やし、衛生管理体制も改善した。新築で木造の食品工場は珍しい。企業の見学も受け入れて新たな販路の開拓につなげる。
従来の工場があった甲府市朝日の区画整理に伴い、昨年11月、甲府市大里町の所有地に工場を移転新設した。約3600平方メートルの土地に工場と事務棟、倉庫の3棟を建設。延べ床面積は約1400平方メートル。
火を直接扱うボイラー室や一部の梁(はり)などを除き、長野県産のカラマツを使って建てた。木材は建築資材メーカーの日興(東京・杉並)の技術で加工し、防火性や防腐性を高めた。
建築費用は3億円で「木造でない場合に比べて2倍以上」(野中社長)という。ほかに製あん機の増設など設備に1億円を投じた。一部を区画整理の移転補償金でまかなった。