ID :
5636
公開日 :
2008年 5月30日
タイトル
[「安くて長持ち」を形にした木造住宅
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新聞名
nikkei Bpnet
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元URL.
http://www.nikkeibp.co.jp/news/const08q2/573121/
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元urltop:
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写真:
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相羽建設(東京都東村山市)の「木造ドミノ住宅」は、「坪単価50万円以内」「70年を超える寿命」という二つを目標に生み出した住宅プランだ。多摩産のスギ材や土佐和紙といった自然素材の質感を前面に打
ち出すと同時に、デザインでは施工性の良さも考慮に入れている。2007年度のグッドデザイン賞(Gマーク)にも選ばれた。
下の写真は、このプランのモデルハウス。室内の印象を一言で表現するなら、「シンプル」という言葉がふさわしい。東京都が実施した「戸建て住宅価格引き下げの実証実験」で、同社が提案したプランでもある。
このプランは在来構法の総2階建てが基本で、建物外周の壁体を別にすると構造柱は階段付近の2本だけだ。耐力壁を兼ねる仕切り壁はない。建て方は床先行で、とび工事が必要ない。内装工事でも、仕切り壁より先に
床の仕上げ作業を行えるので、床張りの作業効率も従来より上がった。
「設計段階から、大工職などの作業単価を下げずに手間の数量を減らして施工費を抑えることを狙った。同規模の住宅では1棟上棟するのに大工職4人ととび職2人が必要。このプランではとび職が必要ないうえに、人
工数全体が約半分で済む。床張りも1日当たり50m2と、通常の約2.5倍の効率で施工できる」。同社の迎川利夫常務はこう説明する。