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ID :  524
公開日 :  2006年 3月13日
タイトル
[介護予防の公園遊具開発 四つの丸太を配し
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200603120083.html
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元urltop:
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写真:
 
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公園の遊具の主役が、子どもからお年寄り向けに代わり始めた。少子高齢化の加速で子ども向け遊具の需要が縮小し、メーカーが相次いで健康遊具の開発に乗り出しているためだ。福山市のメーカーは、国 が力を入れる介護予防策をにらみ介護予防遊具を初めて開発。全国の公園の風景を、じわりと塗り替える。
 福山市松永町の分譲住宅地にある松永二丁目東公園(約二百平方メートル)。遊具は、「背のばしベンチ」と、高さの違う四つの丸太を配置した「ステップストレッチ」だ。ベンチは背筋を鍛え腰痛や肩こりを解消、ステップ は足腰の筋肉をほぐし体のバランス感覚の向上を図る。いずれも、国内で遊具トップクラスのシェアを持つタカオ(福山市御幸町)が開発した。
 タカオが「いつでも無料で」をコンセプトに、八種類の介護予防遊具を開発したのは二〇〇四年十二月。東京都千代田区の依頼を受け、都老人総合研究所(板橋区)の協力で初めて造った。介護予防で介護給付費を減 らしたい区と、遊具市場の拡大を狙う同社の思惑が一致した。
 官民共同による新たな介護予防モデルの提案は、全国に広がりつつある。同社の介護予防遊具は本年度、中国地方でも福山市(二基)▽倉敷市(一基)▽長門市(二基)▽岡山県美咲町(三基)―の三市一町が初めて設 置した。介護予防を図る一方で、自治体には利用が少ない公園を「復活」させる狙いもある。
 遊具のそばには、使い方を示す看板も取り付ける。タカオは「看板を見てもらえれば簡単にマスターできる。お年寄りに限らず、運動不足の解消策として老若男女に気軽に使ってもらいたい」と売り込む。介護予防遊具 は、さびが浮く滑り台やブランコが目立つ公園の主役に躍り出るか―。(