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木造建築のネツト記事
ID :  501
公開日 :  2006年 3月10日
タイトル
[森と一体の家づくり 丹波の能口さんら手がける
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/kz/0000005470.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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 地域の森づくりと家づくりを一体で扱う取り組みが、丹波市の木材コーディネーター、能口秀一さん(40)らの手で始まった。森の樹木を一本ずつ、位置やどの程度の板材が切り出せるかを調べ、森全体の育 成もにらみながら建築主の注文に応じた木を選ぶ。山間部の道路工事で生じた伐採木を別の公共事業に活用するなどの成果も上げている。(辻本一好)  能口さんは一級建築士の安田哲也さん(35)と二年前に有限会社ウッズ(丹波市)を設立。人工林の維持管理や製材、建築までのコーディネートやコンサルタントなどを約二十件手掛けてきた。
 二人は加古川流域の企業や行政、学識経験者から成る森林資源活用検討協議会のメンバー。同協議会は、住宅の材料となる立木購入費の一部を森林管理費にあて、建て主が森づくりに参加できる枠組みを導入してい る。ウッズはその一環として県の補助で森林のデータベース化試験に携わっており、今回の取り組みの原点となった。
 森林一ヘクタールあたり六百本の木を対象に、位置や太さ、キズや曲がりのある場所を記録。「切るべき所と何メートルの丸太が取り出せるかを把握しておくことで、切る前からむだなく使い道を考えられる」と能口さん 。
 二〇〇四年度に実施された旧多可郡黒田庄町(現西脇市)の交流施設「岡あいあいセンター」建設では、近くの作業道整備工事で生じる伐採木の活用に道筋をつけた。
 自治体の公共工事で建設業者が決まるのは七月か九月が多い。建設業者は木材を市場から調達する例が大半だが、地元材を乾燥・製品化して使う場合、工事を期限内に間に合わせるのが難しくなる。
 そこで同町は伐採木を生かすため、本体工事と分離して建設材料を発注。ウッズは作業道予定地の立木を調べて伐採した木を保管し、受注業者が工事の進み具合に合わせて使えるようにした。この結果、センターの 構造材の三分の二を町内産木でまかなえた。
 能口さんは「山から建築までの各段階の情報をつなぐことで、地元材の利用はもっと拡大できるはず。より役に立つ仕組みを模索しきたい」と話している。