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木造建築のネツト記事
ID :  454
公開日 :  2006年 3月 4日
タイトル
[「ツアーで移住決心」
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新聞名
十勝毎日新聞
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元URL.
http://www.tokachi.co.jp/WEBNEWS/060304.html
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元urltop:
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写真:
 
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症状緩和、自然豊かな町に大満足  【上士幌】町が昨年3月に実施した「スギ花粉リトリートツアー」に参加した名古屋市内の成瀬智恵美さん(52)がこの春、夫の礼次郎さん(56)とともに町内に移住する。花粉症を抱える道外者を招く同ツアーで来町した 際、症状に緩和が見られた上、町の雰囲気にも引かれて上士幌町を第二の古里に決めた。智恵美さんは「スギ花粉がない自然豊かな場所で生活できるのが楽しみ」と期待を膨らませている。(杉原尚勝)  智恵美さんはスギやヒノキなどの花粉に対する極度のアレルギー体質で、30年前に花粉症を発症。以来、花粉が舞う春先から秋口にかけて、くしゃみや肌がただれる症状に苦しみ続けてきた。
 花粉を逃れようと10年ほど前から漠然と北海道への移住を考えていたが、ツアーへの参加が移住を決心させた。「わずかの滞在で驚くほど症状が緩和し、自分には自然豊かな環境が必要だと思い知った」という。
 花粉症に苦しむ智恵美さんを見続けてきた礼次郎さんも、自然豊かな地での暮らしにあこがれていた。智恵美さんの思いを受け止め、土木機械修理業を廃業して新天地へ移る。
 既に、別棟で住宅が付く町東1ノ229の旧測量設計事務所を購入。2月28日に来町し、生活スペースとなる住宅と事務所の両方に家財道具などを運び入れた。約6000平方メートルの敷地内にはカシワやシラカバ林 が広がり、2人は「窓の外を眺めると、額に入った美しい絵を見ているよう。夢に描き続けた通りの環境」と大満足だ。
 ただ、二女(18)が名古屋市内の高校に在学中のため、智恵美さんは5日、いったん名古屋へ戻る。年内は名古屋を拠点に上士幌を行き来する生活となるが、「花粉を逃れられると思うと幸せ。都会では経験できないこ とすべてに挑戦したい」と目を輝かせる。
 礼次郎さんはチェーンソーを使った木彫り工芸を趣味としており、「思う存分趣味に打ち込める。家庭菜園やログハウス造りもやってみたい」と胸を躍らせている。
 一方、竹中貢上士幌町長は「イムノリゾート構想の中で移住や2地域居住を推進し、その足掛かりとしてツアーを行っている。2人の移住はその成果。町の良さを高く評価してもらえ大変喜ばしい」と歓迎している。