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ID :  4667
公開日 :  2007年 9月 8日
タイトル
[市民と歩んだ世界遺産 姫路城
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/55/20070824ka0c.htm
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元urltop:
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写真:
 
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戦後間もない1947年4月、焦土と化した姫路市で一つの祭りが始まった。「姫路お城まつり」。打ちひしがれた市民にとって、奇跡的に空襲を免れた白亜の城郭は大きな心の支えだった。お城まつりはその後 8月に日を移したが、美しい城は四季折々、市民を励まし続けてきた。
 56年には、戦火で挫折した「昭和の大改修」が再開された。大卒の初任給が1万2千円の時代に総工費5億5千万円をかけた8年がかりの難工事は、多くの遺物や銘文の発見も伴い、複雑な築造過程が明らかになった。
 広大な城内には戦前、旧陸軍第10師団が置かれ、戦後は師団の倉庫が市庁舎に生まれ変わった。市庁舎が手狭で移転した後、元の建物は市立美術館となり、一帯は他にも県立歴史博物館など文化施設が集中する。
市制100周年の89年にはシロトピア博も開かれ、翌年から4月6日が「しろの日」となった。城は現存する日本最高の城郭建築として、法隆寺とともに93年、国内初の世界文化遺産に指定。その姿を永遠に残すべく、20 09年度には“平成の大改修”がスタートする。