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石器時代の人類は石で造った道具を使って単純な狩猟生活を営んでいただけというのが通説だが、ワイト島沖の海底にある8,000年前の住居跡から、木彫りのカヌーをはじめとする、手の込んだ様々な木製
の道具が発見されたことで、石器時代の人類はこれまで考えられていたよりも高度の工芸技術をもっていたと指摘されたことが伝えられた。
これらの道具は、ダイバーがロブスターが開けた穴を覗いて発見したもので、中からは火打石や木釘、かまどに残った焼けた石などが出てきたほか、最も驚くべき発見は1本の木を彫って作ったとみられるカヌーであっ
たという。
石器時代の木製の道具はこれまで現存しているものがほとんどなかったため、当時の人々がどのような技術を持っていたかを知るのは困難とされていた。しかし、この住居跡は、チューダー朝時代に沈没した軍艦「メア
リー・ローズ」号が埋没していたのと同じ、保存効果の高い地層にあったため、自然分解されずに残ったとみられており、考古学の専門家らはこの住居跡の発掘作業を開始。発見されたものは水揚げされた後、専門家によ
って修復されることになるという。
地元の水中考古学団体「the Hampshire and Wight Trust for Maritime
Archaeology」では、「当時は海抜が現在よりもずっと低く、人が住んでいた谷は現在水没してしまっているところが多い。今回の発見が当時の人々の本当の生活を知る大きな手がかりになる」と期待しているという。++/d
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