ID 2175
登録日
2006年 11月29日
タイトル
『みかえりの松』2代目植樹 『深谷並木』しのぶ
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新聞名
東京新聞
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元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20061129/lcl_____stm_____000.shtml
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元urltop:
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写真:
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老朽化のため今年二月に伐採された深谷市原郷の「みかえりの松」の二代目の植樹式が二十八日、行われた。みかえりの松を後世に語り継いでいくために、国土交通省が植え替えを決めていた。初代と同じ
国道17号と旧中山道が交差する場所に植えられた二代目は今後、地元の高校生らの手で守られる。 (高橋恒夫)
江戸末期の記録では、中山道の深谷宿と熊谷宿の間の約二・五キロには、マツとスギ計四百五十七本が立っていたという。しかし、明治以降に枯死や台風などで倒木。第二次世界大戦中の伐採などで本数が減少し、
イチョウなどに植え替えられた。一九五八年に市教委が「深谷並木」として市文化財(史跡)に指定したが、その後も減少し、九一年に文化財を解除された。
二月末に伐採されたみかえりの松は、かつての並木の面影をしのぶことのできる最後の一本だった。樹齢約三百二十五年で江戸前期に植えられたとみられ、高さ十五メートル、根回り約二・九メートルだった。
国土交通省大宮国道事務所熊谷出張所の昨年の調査で、松くい虫に侵され、幹の一部が空洞化して回復の見込みがないことが判明、地元で伐採が了承された。
二代目は高さ約四メートル、八年生のクロマツで、五六年に建立された記念碑の裏に植えられた。今後は、近くの県立深谷一高の生徒たちが草取りや花の植栽などをして保護管理する。初代の松は丸太や輪切りにされ
市教育庁舎に展示したり、板材の額をつくるなどして活用する。
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