ID　2163

登録日　 　2006年 11月27日

タイトル

海士の「千本桜構想」植樹完了

新聞名

山陰中央新報

元URL.

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=334839004

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写真:

　

島根県海士町が隠岐島前の中ノ島を桜の名所にしようと、四年前から取り組む「千本桜構想」の植樹作業が二十六日、完了した。この日の百八十本を加え四年間で千五百五十本の苗木を植樹。山内道雄町長 は記念式典で「千本桜を大切に育て後世につなげよう」と呼び掛けた。
　同構想では、海上の船からも眺望できる千本桜の島づくりを目指し、島の表玄関である菱浦港周辺と金光寺山周辺で植樹を進めた。苗木は桜の普及団体「日本さくらの会」が提供。区長会を中心に実行委員会を設立し、 植樹においてはボランティアの町民パワーを結集した。
　この日の植樹には島外九団体を含む三十四団体から三百人が参加。金光寺山周辺でオオシマザクラ、ヤマザクラ、シダレザクラなどの苗木を一・三ヘクタールにわたって植えた。四年間の総植樹面積は十七・四ヘクタ ールに及んだ。植樹後には金光寺山駐車場で記念式典があり、もちまきがあるなど参加者が四年間の労をねぎらった。
　松食い虫被害で島の景観が損なわれつつある中、住民が島に誇りを持てる景観を取り戻そうと「千本桜構想」は提案された。植樹後、開花するまでには五―十年かかる。