ID　2136

登録日　 　2006年 11月25日

タイトル

里山再生 サクラに託す 金沢の竹林跡 ボランティアが植樹

新聞名

中日新聞

元URL.

http://www.chunichi.co.jp/00/ikw/20061124/lcl_____ikw_____000.shtml

元urltop:

写真:

　

金沢市平町にサクラの新名所をつくろうと石川県内各地から集まったボランティア約百人が二十三日、五月に竹林を伐採した跡地に苗木を植えた。植樹は林業の衰退などで管理が行き届かなくなった荒廃が 進む里山を再生させ、自然の大切さを知ってもらうのが狙い。クマの出没を抑える効果も期待できるという。
　植樹を呼び掛けたのは自然保護に取り組む特定非営利活動法人（ＮＰＯ法人）「森林環境保全・里山物語」。この事業には県も協力している。この日、土地の所有者を含むボランティアが一メートルほどのサクラ苗木を受 け取り、スコップやクワで土を掘り起こし、山林約三千平方メートルに三メートル間隔で二百五十六本を植えた。倒れないよう竹の添え木もした。金沢市犀川小二年の納屋宗周君（８つ）は「木の根があって土を掘るのが大 変」と苦労しながらも「サクラが大きくなって花を咲かせるのが楽しみ」とクワをふるっていた。
　ＮＰＯ法人は七、八年前から竹林伐採の活動をしてきたグループ「金沢竹切物語」が中心。今後五年間で千本のサクラを植え、公園にする計画。ボランティアは、植樹後も木がうまく育つよう雪つりや草取りを行う。
　世話人の出口勝男さん（６６）は「結婚記念や子どもの誕生記念に植えてもらえれば」と話している。
　ＮＰＯ法人は、残りの植樹を行うボランティアも受け付けている。問い合わせは、出口さん＝電話０９０（１３１３）０３０７、または金沢菊水ライオンズクラブ＝電話０７６（２２２）１７５７＝まで。