ID 1996
登録日
2006年 11月 6日
タイトル
東日本、東北の来春のスギ・ヒノキ花粉、今春よりは多い
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新聞名
日経ビジネス オンライン
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元URL.
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20061106/113122/
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元urltop:
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写真:
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つらいスギ・ヒノキ花粉症。例年、夏の気象条件やスギ・ヒノキの花芽観測などによって来春の花粉の飛散量を予測していますが、(財)日本気象協会がこのほど発表した花粉予測によると、平成19年春のス
ギ・ヒノキ花粉の飛散量は、全国的に例年(過去10年の平均)よりは少ないが、今春に比べると、東日本や東北では多くなる見込みです。
春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は特に前年の夏の気象条件の影響を強く受けます。暑い日が続き日照時間が多いと花粉が成長し花粉量が増加しますが、冷夏の場合は逆に花粉量は少なくなります。夏の気象条件に加え
て、スギ・ヒノキの花芽を実際に定点観測して、花粉飛散量や飛散の開始時期などを予測しています。
今年の夏は、花粉の量に最も影響を与える7月の日射量や日射時間が全国的に少なく、平成19年春の花粉飛散量は例年に比べて全国的に少なくなると、日本気象協会では予測しています。
ただ、東日本や東北では今春の飛散量は記録的に少なかったのですが、来春はこれよりは多くなるとみています。西日本は今春は例年並みでしたので、来春は少なくなるだろうと予測しています。
例年だとスギ・ヒノキ花粉が飛び散るのは、九州・四国で2月上旬~、中国・関東にかけては2月中旬~、東北で3月~、というのが平均的な傾向です。
スギとヒノキは成長が早く、幹がまっすぐで加工しやすいことなどから、古くから植えられてきました。戦前戦後も人工造林が積極的に行われ、スギ・ヒノキの植林面積は急速に増え、現在では森林面積の28%を占めて
います。
しかしスギ・ヒノキ花粉症の急増から、林野庁では花粉のもととなる雄花の量の多い木を伐採したり、広葉樹の植樹、花粉の少ないスギ品種の開発などに取り組んでいます。
スギ花粉症の方は早めの予防対策や初期治療で症状を抑えたいものです。花粉症シーズンに入る前に医療機関で抗アレルギー薬やステロイド点鼻薬など必要な治療を受けて下さい。
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