ID 1524
登録日
2006年 8月21日
タイトル
北海道大学和歌山研究林 古座川町
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/DAILY/20060824/20060824_005.html
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元urltop:
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写真:
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身近な木々や昆虫の世界について学ぶ古座川町平井、北海道大学和歌山研究林(野田真人林長)の「自然が教科書塾 森から学ぶ理科」が22、23の両日、同研究林で開かれた。2日間で古座川町と串本町
の小学4~6年生29人が参加、職員の説明に目を輝かせながら聞き入った。
自然の中で体験を通じて理科を身近に感じてもらい、理科離れに歯止めをと2004年から開いている。両町教委と紀伊民報など共催。
午前中は葉の付き方などから木の特徴と名前を勉強。どれだけ覚えられたか簡単な試験をし、それぞれに「子ども樹木博士」の認定証が贈られた。午後は昆虫や植物を採集した。
23日は串本町内の小学生21人が参加。研究林事務所で野田林長から「林内を歩くときはできるだけ白い服装で。黒は虫が集まってきやすい」などの注意とともに、勉強内容の説明を受けた。
林内では2つのグループに分かれ、葉に注目しながら林道沿いの木の説明を受けた。
日本の針葉樹と違って落葉し、生きた化石とも呼ばれるメタセコイアの説明では「同じ仲間に100メートルの高さまで成長する木がある」と聞き、児童らはびっくりしていた。
ヒノキでは「葉の裏の白くなった部分をよく見ると『Y』の形の模様がある」と説明を受け「本当だ。知らなかった」と驚いた様子だった。
シナモンの香りがするヤブニッケイについては「葉の筋がくっきり出ているのが特徴」と教わり、職員の勧めで葉をかんだ児童は「すっとする。車酔いが治った感じ」と笑顔。「菓子のにおいがする」と興味深げに見入る児
童もいた。
ヤブニッケイの葉をかんで「辛い」と声を上げた串本小6年、岩本海作君(11)は「理科の体験に興味があった。知らないことがいっぱいで、とても面白い。大きな植物を見つけたい」と声を弾ませた。
【葉の付き方の説明を受け、メモを取りながら木の特徴を学ぶ児童たち(23日、古座川町平井で)】
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