ID 15834
登録日
2009年 5月21日
タイトル
精錬燃料に森林を伐採、そして文明は滅んだ
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新聞名
nikkei BPne
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元URL.
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/column/20090519/101451/?P=1
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元urltop:
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写真:
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土壁の材料にスラグ(金属くず)を混ぜ込むことで耐震強度が約2倍になる―との実験結果を、大分大学工学部木質構造研究室がまとめた。耐震性能の評価が上がれば従来より建築設計の自由度が増すため
、「土壁を使った魅力的な家造りができる」と県内の関係者は期待。今後の実用化を目指している。
実験は、県北を中心にした建築関係の6業者でつくる「豊の森と住まいを結ぶネットワーク」(井堀仁智会長)が依頼した。同ネットは県産材を使った木造住宅の普及や魅力アップに取り組んでおり、土壁の機能向上もその
一環。スラグは新日鉄大分製鉄所から出たものを用いた。
建築基準法施行令では、壁の耐震性能を「壁倍率」で表す。家の建築でよく使われる合板を金具で固定した壁の壁倍率は2・5。一方、一般的な土壁は0・5と低い。今回の実験では、スラグを10%混ぜ込んだ土壁の壁
倍率が0・99を計測した。合板には及ばないが、土壁としては通常の2倍近い強度となった。
同研究室の田中圭・助教は「もともと土壁は大地震でも建物が倒壊しない粘り強さがある。だが、壁自体は中規模の地震でもひび割れが起きる可能性もあり、耐震性能は低く評価されていた。スラグを混ぜることにより
この欠点が改善できた」と説明する。
同ネットは「土壁が持つ“安らぎ”や“癒やし”など、住環境に与える効果についても検証を加えて実用化したい」と話している。
<ポイント> スラグ
鉄をはじめ金属の製錬過程で出てくる副産物。鉱石中に含まれる二酸化ケイ素などの不純物がもとで生じる。アルカリ性の成分に化学反応を起こして固くなる性質があり、コンクリート建造物の強化にも使われている。
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