ID 14982
登録日
2010年 2月10日
タイトル
仁和寺「御室桜」をクローン技術で増殖 住友林業が成
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新聞名
日本経済新聞
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20100210ATDD1006710022010.html
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元urltop:
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写真:
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住友林業は10日、仁和寺(京都市)にある国の名勝「御室桜」を組織培養によるクローン技術で増殖に成功したと発表した。茎の先の部分を採取し、独自の培養液に浸すことで大量の芽を生産、培養土で苗
まで育てる。突然変異が起こりにくく、特徴である八重咲きを失わないという。苗を安定的に確保し、枯れた場合の補充などに充てたい考えだ。
二百数十本ある「御室桜」は遅咲きで人の背丈までしか成長しない低木として有名だが、すでに樹齢が360年を超える個体もあり、枝が枯れたり、花の数が減ったりしていた。接ぎ木にも適さないため、1つの芽から多く
のクローン苗を増殖できる独自の組織培養を実施し、世界で初めて成功した。
増殖量に限りはなく、無菌の試験管内で培養するため、病虫害の心配もないという。2~3年後をメドにクローン苗を植える予定。同日、都内で記者会見した仁和寺の立部祐道執行長は「新しい苗で後世に御室桜を残し
たい」と話した。
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