ID 14915
登録日
2010年 2月 5日
タイトル
満開のシダレザクラを 益城町・犬飼さん 県内で植樹スタート 苗木は「三春滝桜」由来
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/150677
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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「九州新幹線『さくら』が走る熊本の街をベニシダレザクラで満開に」‐。益城町の特別医療法人会長の犬飼由貴子さん(84)が、福島県三春町にあり、樹齢千年を超える国指定天然記念物のベニシダレザク
ラの古木「三春滝桜」をルーツとする苗木を県内で植樹するプロジェクトを始めた。
京都府で生まれ、熊本で育った犬飼さんは幼少のころに見た美しいベニシダレザクラの風景が心に残っていた。熊本の桜はソメイヨシノが多く、犬飼さんは「いつか熊本にベニシダレザクラを」と思い描いていたという。
そんな中、犬飼さんは福島県から益城町に移住してきた伊籐松弘さん(67)と出会い、日本三大桜として知られる「三春滝桜」を知った。2人は意気投合して、三春町から取り寄せた苗木を2年前から病院近くの畑で植え
始め、現在は約90本が育つ。来年3月の九州新幹線鹿児島ルートの全線開通に向け、今月から益城町の小中学校や菊池市の菊池養生園で植樹を始めることになった。
犬飼さんは現在、知人らに支援を呼び掛け、プロジェクトを進める組織づくりを進めている。今後大事に育ててくれる人を募り、苗木を提供していく方針。今は私財を投じて苗木を購入しているが、いずれは基金による
事業化も検討しているという。
4日に県庁で記者会見した犬飼さんは「次世代以降の多くの人たちが桜を眺め、心をいやしてほしい。千年にわたって熊本の各地に咲き続ける県民の宝になれば」と夢を膨らませている。
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