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ID 14819
登録日   2010年 1月29日
タイトル
きらめき大学 「木織り」の東栄工業社長に聞く
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新聞名
東海新報
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元URL.
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws5355
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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ケセンきらめき大学(田村満学長)主催の勉強会が、二十七日午後、東海新報社二階研修室で開かれ、木を糸状にして織物にした新素材「木織り(ボワゼット)」の製造で脚光を集めている㈱東栄工業(東京)の 鴨下行博社長から新産業としての有望性について話を聞いた。
 気仙の豊富な木材資源活用の参考にできないかと、同大学アドバイザーの鈴木迪雄氏(東京)の紹介で講師に招き、メンバーを中心に約三十人が聴講した。
 田村学長と鈴木氏のあいさつに続き、鴨下社長が新素材を用いた製品の数々を紹介し、映像で製造工程を説明した。
 木織りとは、天然木を0・08~0・12㍉に薄紙のようにスライスし、それを水性柔軟液(特許)で柔らかくして和紙を裏打ちし繊細な糸状(0・6㍉)に裁断。そうしてできた木の糸を横糸に、絹などを縦糸にして日本古来 の「引箔織」の技法で織り上げたもの。
 ボワゼットとは「木肌」という意味のフランス語で、木目を崩さずに織り込んだ木の織物で、ヒノキ、ブナ、屋久杉などの銘木がこれまで木織りにされている。
 鴨下社長は「興味を示さない人がいないのが、この木織りの特長。先祖代々からの木なども木織りにして残すことができる。そのことも商品の価値を生み出している」と強調した。
 木の〝紙〟を商品化する場合は、木をスライスしたものを購入して中古プレスと人の手と熱意があればできるとも述べた。
 これまでにない新素材とあって、壁面装飾やバッグ類、三百万円の西陣織の高級帯、イスの上張り、工芸品などが作られさまざま用いられており、群馬の植樹祭で両陛下をお迎えしたのもブナの木織りイスという。
 鴨下社長によると、木織りは通産省から補助を受けて群馬県の業者と東栄工業が一緒に開発したもので、現在受注生産している。
 勉強会に参加したメンバーは木材の原価などについて質問し、木織り技術や製品を興味深く学んだ。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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