1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 8.樹木
  4. 樹木・植樹・木のニュースアーカイブ TOP
ID 14699
登録日   2010年 1月19日
タイトル
クリスマスツリー(植木鉢付き生木)のレンタル・リサイクリング業が反響
.
新聞名
メディアサボール
.
元URL.
http://mediasabor.jp/2010/01/post_742.html
.
元urltop:
.
写真:
 
.
多くのヨーロッパ諸国がそうであるように、ドイツでもクリスマスが終わり、年が明けると、道のあちらこちらで要らなくなって捨てられた生木のクリスマスツリーが横たわっている。平均して高さ2m近くもある ツリーが、ドイツ国内だけで2800万本も販売され、毎年道端に何週間にも渡ってすてられるのだから、歩道の邪魔になるばかりでなく、環境保護の視点からみてもあまり好ましいとはいえないだろう。
こうした問題に改めて着目し、新しくビジネスを始めたスイス人男性がいる。奥さんと一緒に、その名も訳してエコクリスマスツリーと言う名(EcoSapin)を設立したベレビー氏は、クリスマスツリーのレンタルを始めて大 変な反響を呼んだそうだ。普通に売られるクリスマスツリーの生木は切り木だが、ここでレンタルされるのは植木鉢に入れられ、根のついたもの。直接自宅まで配達してくれる。
レンタル料は、175センチのツリーで約75ユーロ(現在のレートで約1万円)、それより小型のものは50ユーロ(約6500円)。さらに、クリスマスが終われば、家までまた回収に来てくれるので、買取人はその後の処理に困 らないと言うわけだ。いらなくなったこれらのクリスマスツリーは、養樹園に運ばれ、11ヶ月間そこでまた育った後、次の年のクリスマスにレンタルされるのだ。
昔ならば、1年間納屋で乾燥させたクリスマスツリーは翌年の暖炉で暖かな火をともしてくれたのだろうが、現在の生活では暖炉を持つ人など殆ど居ない。さらには都会に住みながらツリーの再利用をすることは大変む ずかしい。たとえば大きなツリーをマンションの下にあるゴミ捨て場にそのまま捨てることもできないため、小さく切ったものだけを、有機ゴミ専用コンポートに入れることができるのだが、何しろツリーからすべての飾り をきれいに取り外して、チクチク痛い針葉樹を、寒い中自分で細かく切り刻むのは中々大変な仕事だ。環境のことは気になるけれど、それでもやっぱり伝統に従って生木でお祝いしたいという人たちに、このEcoSapinの クリスマスツリーレンタルは大好評だ。
同社では初め、100本のツリーが貸し出されればいいところであろうと予想をしていたものの、実際はその倍の量が販売され、在庫がなくなってしまったそうだ。レンタルツリーの準備には大変な予算がかかっているため 、まだまだ売り上げとしては多いとは言えないとのことだが、環境に関心の高いドイツでも注目されメディアでも取り上げられている。ちなみにこうしたエコロジービジネスとは直接関係はないが、モミの木は象の大好物で もあることから、自治体によっては動物園に寄付しているところもあるそうだ。象さんたちのお祝いはまさにクリスマス後にくるということらしい。
..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

中川木材産業のビジネスPRその21   当社設計・施工のウッドデッキの事例その2 ホームページはコチラです。 画像クリックで拡大(公開2018.8.1 更新2019年9月11日 )