ID 14137
登録日
2009年 11月26日
タイトル
豊かな漁場目指し植林
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20091121-OYT8T01240.htm
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元urltop:
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写真:
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室見川源流域広葉樹2000本漁協と森林組合タッグ 博多湾に注ぐ室見川の源流にあたる福岡市早良区椎原で21日、漁協や森林組合などの約250人が、森と川、海の再生を願って、広葉樹の苗約2000本
を植えた。関係者たちは、腐葉土などから生まれる栄養が川や海に流れ出てプランクトンを育み、豊かな漁場づくりにつながると期待している。
参加したのは、市漁業協同組合、市森林組合、市農林水産局など。午前11時ごろから、林道脇の斜面をスコップで掘り、クヌギや山桜などの苗木(高さ約50センチ)を次々に植えていった。
市漁業協同組合青壮年部の多々羅誠委員長(41)は「今後は子供たちにも活動の輪を広げていきたい」と話している。
県水産海洋技術センターによると、同湾の赤潮発生は2007年に9件(117日間)、08年に6件(61日間)、09年は11月までに4件(97日間)。漁獲量減少が続き、海藻が育たない「磯焼け」も確認され、海の豊かさや
バランスの面で、十分な環境とは言えないという。
海を育む植林の先駆けは、宮城県の「牡蠣(かき)の森を慕う会」の活動。豊かな気仙沼湾を取り戻すため、約20年前から5万本以上の広葉樹を岩手県の山に植林してきた。同会代表の畠山重篤さん(66)は「川にはサケ
が戻り、赤潮も減った。こうした活動は、住民の環境意識の向上や、山崩れ防止といった防災にもつながる。長く継続することが一番大切」とエールを送っている。
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