ID 507
登録日
2006年 3月10日
タイトル
紀南のスギ花粉 少ないはずが例年並み 強風、快晴、高気温に注意
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/DAILY/20060311/20060311_002.html
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元urltop:
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写真:
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スギ花粉の飛散量がピークの時期を迎えている。今年は少なめになると見られたが、紀南地域は例年並みの飛散量に近づいており、専門医は「3Kと呼ばれる、強風、快晴、高気温の日は特に用心を」と呼び
掛けている。
日本気象協会関西支社によると、スギ花粉は2月中旬から本格的に飛散し始めた。現在は飛散ピークの真っただ中だが、あと1~2週間ほどで終息となりそうだ。スギ花粉の飛散が終わるころ、ヒノキの花粉が飛び始め
るという。
田辺市と新宮市の花粉捕集器の観測データでは、7日と8日は、スギ花粉が1平方センチあたり70~150個ほど確認されている。24時間で花粉捕集器に50個以上付着していると「非常に多い」と判定される。
1平方センチあたり200個ほど飛散した日もあった昨年同時期と比べるとやや少なめ。同協会関西支社は「関西の他府県の花粉量は少なめだが、和歌山県南部は例年並み。一昨年と比べればやや多いほど飛んでいる
」と話している。
和歌山市の日本赤十字社和歌山医療センター耳鼻咽喉(いんこう)科の榎本雅夫医師によると、昨年、たくさん花粉を浴びた人が、反応しやすい体質になって今年発症する場合もあり、多く飛散した昨年と比べても患者
数は減っていないという。
花粉症対策の基本は花粉を吸い込まないこと。マスクやメガネの装着のほか、内服薬や目薬で症状を早めに抑えることが有効だ。乳酸菌食品、カテキンを含む緑茶などの食品を摂ることも症状緩和の助けになるとい
う。
田辺市内のドラッグストアでは、花粉症対策グッズの売れ行きは例年と同程度。マスクや目薬、鼻の洗浄液など数ある対策グッズの中でも、一番売れるのは鼻づまりやくしゃみを緩和する内服薬という。
対策グッズ販売のピークは2週間ほど前で、内服薬は1日50個以上が売れた。同店は「飛散期間が短いのか、例年より早くグッズの売れゆきが落ちてきている」と話している。
花粉症歴25年以上という同市の男性(58)は「ここ数年は楽だったのに今年はひどい。花粉が少ないと聞いていたのにがっかり」と肩を落とす。今年初めて発症した同市の男性(27)は「こんなに苦しいなんて。マスクが
ないと生きていけない」と嘆いている。
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