植樹：「古事の森」で　平泉の文化財修復用材確保へ、２００人が参加　／岩手

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新聞名 毎日新聞

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平泉の文化財修復に使う木材供給や森林保全に取り組む「平泉古事の森育成協議会」（会長、高橋一男平泉町長）が２６日、奥州市衣川区月山の国有林で、ヒバ２００本とケヤキ５０本を植樹した。古事の森の提 唱者で作家の立松和平さん（６１）と、平泉町や奥州市の小学生約１００人を含む２００人が参加した。
　立松さんは「中尊寺も必ず補修しなければならない時がくる。木造文化を守るには大径材が必要で、その根底の森林を守り育てなければならない」と訴え、子どもたちと一緒に高さ３０センチ前後のヒバの苗木を植え ていた。奥州市立衣川小学校４年の千葉綾太さんは「初めてで難しかったけど、楽しかった」と植樹体験の喜びを語った。
　古事の森構想は、２００～４００年の長期にわたる文化財修復用資材の確保を目的に、国と地元の連携で全国で進められている。平泉は１０カ所目で、東北では初めてとなる。また、植樹に先立ち、岩手南部森林管理署 と平泉育成協が森の管理などについての協定書に調印した。