ID 1160
登録日 2006年 6月10日
タイトル
ナシじゃなくてリンゴです 可児の県天然記念物の名称変更
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/gif/20060610/lcl_____gif_____000.shtml
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元urltop:
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写真:
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可児市兼山の金山城跡にある樹齢約300年の県指定天然記念物の巨木(樹高約17メートル)が、ナシの仲間の「ヤマナシ」ではなく、リンゴの仲間の「オオウラジロノキ」であることが分かった。
県文化財保護審議会は昨年11月、違う種類でも貴重さに変わりはないとして、指定を取り消さずに名称を変更。さらに地元で長年親しまれてきたとして「ヤマナシ」を「地方名」として残す結論を出した。
可児市教委が昨年、旧兼山町との合併を機に兼山地区の文化財を調査。その中で専門家から、木の種類について「違うのでは」とする意見が出された。
県社会教育文化課によると、県に指定された1968(昭和43)年当時、ヤマナシとオオウラジロノキは、有名な植物図鑑でも分類がはっきりしていなかった。現代では分類法が変わり、両者を区別するようになったとい
う。
オオウラジロノキもヤマナシもバラ科。5月ごろに花を咲かせ、10月ごろに小さな実を付ける。植物に詳しくない人には、違いは分かりにくいという。
同課の担当者は「地元の呼び名を尊重しつつ、学術的に正確な指定名称にした。実を食べたわけではないが、やはり味が違うのでは」と話している。可児市教委は「説明の看板を早急に書き換えたい。地方名も残った
ので、さらに住民が親しんでくれれば」と話している。
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