ID 1153
登録日 2006年 6月 8日
タイトル
沖縄の貴重木 周南に根付く
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200606090011.html
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元urltop:
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写真:
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沖縄県が天然記念物に指定するムラサキ科のリュウキュウチシャノキとみられる木が、周南市徳山の西緑地公園で見つかった。国内で生育本数が百本にも満たないとされる。公園は京都大の演習林跡で、市
は「移転の際の移植漏れなどで残っていたのではないか」とみている。(井上龍太郎)
リュウキュウチシャノキは、園内の西側の散策道沿いにある。根元から二またに分かれて育ち、高さ十メートル、一方の太い木の幹回りは九十センチ。五月中旬、樹木に名札を付けている同公園愛護会長の同市東山町、
足立龍次さん(54)が花を観察していて気づいた。
葉の形状が似たカキノキ科のトキワガキと名札を付けていたが、高さ八、九メートルにあるつぼみが違うため、図鑑やインターネットで調べ、「つぼみが上を向くリュウキュウチシャノキの特徴通りだ」と市に報告した。
同公園は、京都大が一九四二年から六四年まで演習林として使っていた。市都市整備課は「当時の植栽目録にも名が残っている。移植されず、四十年以上も残っていた可能性がある」とし、確認する意向だ。足立さんは
「身近な場所に貴重な木があるなんて」と驚いている。
琉球大の横田昌嗣教授(50)=植物分類学=は「国内での生育数は百本に満たない。大変貴重な一本ではないか」と話している
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