ID 12792
登録日 2009年 7月31日
タイトル
和歌山大教授ら研究グループが河道樹木対策を考案
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新聞名
MSN産経
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元URL.
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/wakayama/090731/wky0907310237000-n1.htm
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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河川敷に群生して河川の水流を阻害することから、大規模洪水を引き起こす遠因になると考えられるヤナギなどの「河道樹木」の管理対策を研究する国土環境再生研究会(会長=養父志乃夫・和歌山大シス
テム工学部教授)が、河道樹木伐採後の樹木の再萌芽防止対策を考案した。
河道樹木については、治水上の観点から定期的な伐採が不可欠とされている。しかし、河川敷を広範囲にわたって伐採するための人的、時間的な労力がネックになっている。中でも伐採後の樹木の切り株からの再萌
芽が深刻で、ヤナギなど成長の早い樹木は伐採からわずか半年で高さ約3メートルまで成長してしまうという。
同会は平成18年から和歌山市出島の田井ノ瀬橋周辺の河川敷を中心に伐採後の切り株「観察株」21カ所で実験を重ね、再萌芽防止対策を考案。切り株の断面に塩や木酢酸、重炭酸、腐食作用を持つEM菌などを塗り
、シートで覆うなどして再萌芽防止に成功した。
近くに浄水場や民家、公共施設などがあることを配慮し、環境に悪影響を及ぼさない安全な物質を使って効率よく再萌芽を防げることから、今後の河道樹木整備に期待が寄せられているという。
和歌山大システム工学部の養父志乃夫教授は「切り株のほか、切り落とした枝からも再萌芽が確認されるなど、樹木の生命力は強い。環境と治水を両立する新しい“工法”として広めていきたい」と話している。++/div+
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