ID 12508
登録日 2009年 7月10日
タイトル
寿都・小川の沢にブナ混合林 約130ヘクタール 町などが確認
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/176496.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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町内樽岸地区にある「小川の沢」周辺の国有林内に、推定約130ヘクタールのブナ混合林があることが、町などが9日実施した現地調査で確認された。ブナの混合率は30~70%で、寿都で最大規模の天然
混合ブナ林とみられる。町は「ブナの北限域である南後志3町村の新たな共有財産として、保全・活用を目指したい」としている。
小川の沢は、月越峠の道道付近から樽岸地区に伸び、途中で二またに分かれる。3年前から後志森林管理署などが、探索踏査や航空写真などを参考に調査を続けていた。
同管理署などによると、ブナは標高約50~360メートルに分布し、樹齢は最高で150年程度。ミズナラやダケカンバなどの広葉樹が交じる。
調査には、寿都町や黒松内町、島牧村でブナ植樹活動などを続ける市民団体関係者ら約40人が参加。林道を通りながら自生状況を見て回り、川沿いでは直径57・5センチ、高さ31メートルに成長したブナも確認した
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参加した北大大学院の春木雅寛准教授は「混合林とはいえ、ブナに適したこれだけの規模の生育地は貴重」と話す。
寿都町では2007年、弁慶岬付近で日本最北のブナ林が確認され、ブナの森づくりが進んでいる。
隣接する黒松内町は「ブナ北限の里」のまちづくりに長年取り組み、島牧村の狩場山系には1万700ヘクタールの広大なブナ原生林が広がる。
寿都町は今後も調査を続け、保全を図りながら、観光資源として活用する方針。東野伸広副町長は「3町村が連携し、南後志のブナ林を全道に発信したい」と話している。
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