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広島から苗木、戦争学ぶ教材
新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009070900237&genre=F1&area=S00
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元urltop:
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写真:
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広島市で原爆の被爆を乗り越えて毎年花を咲かせている「被爆桜」を接ぎ木した苗木が、滋賀県彦根市の若葉小に贈られた。64年前の惨劇や戦後の復興を見守ってきた被爆桜2世を全国に贈っている広島
の女子中高生の活動の一環で、滋賀県内への寄贈は初。全校挙げて植樹に取り組んでいる若葉小は、児童らが「人を笑顔にして、命の尊さも感じさせる美しい花を咲かせたい」と今秋、正門の近くに植え、平和学習の教
材として活用していく。
贈られた被爆桜は、高さ約140センチのソメイヨシノの苗木。爆心地から2・1キロの兵舎跡に戦後再建された安田女子中高(広島市中区)の生徒会が今年3月、被爆後も花を咲かせ続ける樹齢70年のサクラを接ぎ木、
2世の苗木20本を育てることに初めて成功した。
若葉小は1996年の開校以来「わたしの樹」を決めて各学年で育て、昨年度は全日本学校関係緑化コンクールで準特選を受賞。
安田中高に被爆桜を教材として活用したいと申し出たところ、「サクラとともに平和に対する夢と希望を発信したい」との生徒会長のメッセージとともに1本が届けられた。
若葉小は7月1日、6年生が被爆桜の歴史などを学んだ。中川志保さん(12)と黒丸葉子さん(11)は「被爆後も生き残ったこのサクラを大事に、大切に育てたい」と秋の植樹を心待ちにしていた。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。
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