ID 12163
登録日 2009年 6月18日
タイトル
世界遺産目指し 大楠 3000年の風格登録を 巨木3本 官民挙げ再評価
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/102970
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元urltop:
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写真:
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佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は17日、市内にある樹齢3000年とされる3本の大楠(おおくす)の価値を地元の官民で再評価し、将来的に世界遺産登録を目指し活動する方針を明らかにした。市議会一般質
問の答弁。樋渡市長は「次代に引き継ぐために観光だけでなく、文化的、歴史的側面からも光を当てたい」と語った。
同市内には、環境省選定巨樹・巨木で全国5位の「川古(かわご)の大楠」▽全国7位の「武雄の大楠」▽県内3位の「塚崎の大楠」の3本の巨木がある。中でも、御船山のふもとに立つ武雄の大楠は、2007年1月に全国
放映されたテレビドラマ「佐賀のがばいばあちゃん」でロケ地となって以来、うっそうとした樹木に囲まれた幻想的な雰囲気が人気を集めている。
樋渡市長は、市議会で「がばいばあちゃんやレモングラスの特産化で武雄市への注目度が高まった。今後は3本の大楠や400年の伝統を誇る武雄焼(やき)など、市内に残る自然や文化を見直す武雄ルネサンス運動
を展開したい」と述べた。
市によると、具体策としては、武雄の大楠をテーマに1990年に開催された「巨木の里シンポジウム」で、大楠の保護を訴えた石井義彦元市長らを中心に民間主導の組織をつくり、シンポジウムや学習会などの開催を
計画。地元で大楠への認識が深まっていけば、世界遺産登録を目指す本格的な運動に発展させる。
全国各地の巨樹に詳しく、武雄の大楠を見たこともある福岡女学院大の東茂美教授(日本古代文学)は「武雄の大楠は、そのロケーションから北欧に伝わる巨樹伝説(宇宙の秩序を体現するとされる巨木の神話)につ
ながる神話性を感じる。大楠を通じ『タケオ』の名が海外に知られる可能性もある」と話している。
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